2009年5月7日木曜日

接見室

被疑者国選弁護の対象事件が拡大して事件数が10倍になるとのことです。

ゴールデンウィークは対象拡大前のつかの間のお休みと思っていましたが
4月中に被疑者弁護事件が入り,お休みの計画は大きく変更されました。

気になるのが,下関署の接見室の数です。
大きな警察署なのに,接見室が1つしかありません。
しかも一般面会と同じ部屋なのです。

一般の方の面会対応時間に,30分~1時間もかけて弁護士接見などすると
一般面会対応時間が終わってしまい,面会できずに帰る一般人の方もおられるようです。
かといって,打ち合わせしないわけにいきません。

私は一般面会を避けながら接見をしていますが,
あまり遅いと,特に21時の消灯時間を過ぎると,他の留置者の眠りを妨げるようで
留置担当官から,できれば気をつけてほしいという目で訴えかけられます。
かといって,打ち合わせしないわけにいきません。

先輩弁護士等の申込と重なれば,譲らないわけにもいきません。
(後輩に譲るときもあります)

なかなか気をつかいます。
もちろん重要なとき・必要なときは,時間に気をつかってなんていられません。
接見交通権の権利行使は誰にも妨害できないのですから。

今度,接見室が増えるらしいという噂を聞きました。
1部屋が2部屋になるだけでもありがたい。
でも,できれば3~4部屋ぐらい一気に作ってくれないでしょうか。

被疑者国選が10倍になったとき,弁護士接見の数はどうなることやら。
待合室で順番待ちになるのかと笑っていますが,実際にそうなったら笑い事じゃありません。

栃木でも接見室不足だという記事を読みました。
いつかどこかで接見室不足の接見妨害国賠が起きるかもしれません。