2012年4月6日金曜日

インターネット・携帯電話での消費者詐欺

インターネット・携帯電話を利用した詐欺の手口は、

1 「無料」「お金がもらえる」「新品なのに安く買える」といった誘い文句で

2 そのサイト(パソコンであれ、携帯であれ)の利用料を払わせる

3 繰り返し、利用料を払わせるように「サクラ」や「BOT」(不正プログラム)が仕込まれている


という特徴があります。



○偽出会い系サイト
サクラをつかって利用料をどんどん払わせる
サクラとサイト内のシステムでメールのやりとりをするように仕向け、メールをするにはサイトのポイントを予め購入し、送信受信ごとにポイントがへるので、相手(じつはサクラ)とメールをしたいと思うと、お金を多額に使うことになるなど。


○有料メール交換サイト
偽出会い系サイトの応用編で、「会いたい」「悩みを聞いて欲しい」「お金をあげる」という言葉で誘って、後はいつ会えるか、誰と会うかという日程調整の連絡だけでひっぱってひっぱって、いつのまにか多額のポイントを購入し、意味のないメールをやりとりするなど。


○偽ペニーオークションサイト
新品の家電などを安く落札できるという形式のオークションサイトの中に、入札手数料を入札者に払わせる中、裏に「BOT」という不正プログラムが仕込まれていて、入札価格が自動的につり上げられ、無駄に入札手数料を支払わせた挙げ句、結局安く落札できないという被害を与えるサイトです。


特定商取引法ではまだ立法が間に合っておらず、今起きている問題に対応するとすれば、民法(詐欺・錯誤)・消費者契約法4条取消権で戦うことになります(参考・下記日弁連意見書)。
証拠の確保についても、サクラ等とやりとりしたメールがサイト内にしかないので、時間が経過したり利用を終えていると、消去されている又はサイトにアクセスできないため閲覧できないため、メールを保存できないなどの問題があります。



(参考)
・日弁連
「インターネットを用いた商取引における広告の適正化を求める意見書」(平成24年2月17日)
http://www.nichibenren.or.jp/activity/document/opinion/year/2012/120217_2.html

・国民生活センター
インターネットトラブル
http://www.kokusen.go.jp/topics/internet.html

「悪質な「有料メール交換サイト」にご注意!-「会いたい」「悩みを聞いて」「お金をあげる」というメールを安易に信用しないで!-[2010年9月1日:公表]
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20100901_4.html

悪質“出会い系サイト”における高額請求の被害-収入が得られると誘導されたサイトでメール交換- [2011年12月1日:公表]
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20111201_3.html