2012年7月13日金曜日

ダイヤモンド誌でのLGBT特集

週刊ダイヤモンド誌でLGBT特集記事が組まれています。

http://diamond.jp/category/s-lgbt


LGBTとは,レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの略です。
セクシャルマイノリテイを意味します。

私自身はどうやらLGBTではないのですが,仲良くなる友人たちの中に,LGBTの人が何人かいたという偶然が重なり,意識的に情報を集めたり,勉強会に参加したりしています。

法律上の同性婚が認められていない日本において,カップルとしての社会的取り扱いをどのように確保していくかという議論(法的効果であれば養子縁組,公正証書遺言などの工夫)を考えるのは,別姓結婚選択者の社会における取り扱いを考えることとも重なってくるので,LGBTについて考えるのはおもしろいという興味もあります。


今回のダイヤモンド誌での特集記事のための座談会では,「米国のあるLGBT専門のコンサルティング会社のレポートでは、「LGBTフレンドリーの会社にはお金が集まる」とされています。」というインタビュアーの経済的側面からの質問がありました。

ソフトバンクでは同性カップルに対してもカップル割引プランを提供しているとの例が挙げられていました(第2回・座談会(下)p.3)

気になったのは,LGBTへの理解を深めるには,「絵本読み聞かせ段階から多様性教育の工夫が必要」(第2回・p.4)との指摘です。


ここで思いだしたのは,子どもの頃に

「ジェンダー格差をなくすためには,男の子ばかりが冒険に出るような童話や児童文学を読ませるべきではない」

という発想から生まれた「アリーテ姫の冒険」という本を読んだことです。


アリーテ姫が,男性とは違う発想で冒険の旅に出て行くという話なんですけども,

ジェンダー教育の下心みえみえで,正直おもしろくなかったという記憶が。

「ベルサイユのばら」や「BASARA」,「天は赤い河のほとり」など,政治に挑む女子のマンガを楽しんでいればいいんじゃないのかしらねーなどと思ったものです。


同様に,LGBTについても読んでれば自然に理解が深まる作品が増えていけばいいなと思う次第です。

たとえば,羅川真里茂「ニューヨーク・ニューヨーク」とか,遠藤淑子「グッナイ・ハニー」(「ハネムーンは西海岸へ」所収)などがいいかも。

・・と思うのだけども,LGBTの友人たちがこれらの作品でしっくりくるかどうかはまだよくわかっていません。